2017年3月31日

認知症の父と激痛に苦しむ母②

   

電車に乗る前

ケアマネージャーさんから電話がきた。

ケアマネ「お世話になってます。◎◎(会社名)の⚫⚫(名前)です。お電話いただきまして。」

私「はっ?私?」

ケアマネ「はい。」

私「えっ?!」

電話した記憶はない。

あっ、でも

もしかしたら

さっきカバンをいじった時

手に持っていたiphoneに

指が触っちゃったかも?!

 

ちょうど電話がかかってきたので

“ある意味ラッキー!”と思い

現在の事情を話し

実家に向かうところだと伝えた。

 

ビックリするケアマネージャーさん。

 

ケアマネ「そんなことしてたら娘さんが体を壊してしまいます。」

私「今はそんなこと言ってられないもの。」

 

ケアマネさんと軽く話し合いをして

私と息子は実家へ向かった。

 

実家についたのは

夜10時30分頃。

 

部屋に入ると

父はおとなしくしていた。

母の話では

状況を理解してくれたようで

「そりゃ、大変だ。」

昼間の

それ程認知が強く出てない状態に戻ったらしい。

 

実家に来るついでに

父に頼まれていた旅行の本を持ってきたので

父に見せた。

私「こんなのでいいかな?

◯◯(息子の名)が『おじいちゃんに、コレ!』って選んでくれたんだけど。」

父「◯◯が選んでくれたんなら、なんでも良いよ♪」

息子が選んでくれた、という事で

笑顔全開の父。

 

少しすると父が

“トイレに行きたい” と言い出した。

 

尿毒症一歩手前の父。

バルーンカテーテルという管をつけているので

尿はその管を通して流れてしまうため

トイレに行く必要がない。

それに右麻痺でろくに歩けないから

連れて行くのも一苦労!

膀胱にたまった尿が流れてしまえば

トイレに行きたい、って言わなくなるから

気持ちを他にそらして

トイレに行きたい気持ちを忘れさせてしまおうとしたけれど

なかなかうまく引っかからない。ヾ(~∇~;) コレコレ

 

ベッドから一旦イスに腰掛けさせた。

少し雑談して尿が流れるのを待ったけど

流れてこない。

父のトイレに行きたい気分は解消されそうにないので

トイレに連れて行った。

 

私が父を支えて、

シルバーカーを使って

ゆっくりとゆっくりと歩いて。

そして

トイレに着いた。

 

パジャマのズボンを脱ごうとする父。

私「おじいちゃん、おじいちゃん。

わたしさ、おじいちゃんのお尻もチン⚫ンもみたくないから

とりあえずこのまま(洋式トイレに)座ろうよ。」

 

一旦座らせ

ちょっとして

「はい。トイレしたつもり!」と言って立たせた。

父「もういいのか?」

私「うん。もういいよ。」

すると

手を洗う仕草をする父。

 

そうだっ!!

 

トイレの前が洗面台なので

そこで手を洗ってもらった。

 

私「おじいちゃん、いっぱい(おしっこ)出たね。

ほらっ、これ、こんなにいっぱいだよ。」

 

バルーンカテーテルの尿を貯める袋を

軽く持ち上げた。

 

父「そうか?!」

私「うん。そうだよ。」

 

父を支え

ゆっくりとゆっくりと歩いて戻り

ベッドに父を戻した。

父のカテーテルから尿が流れていた。

本当にトイレに行きたかったのだろう。

尿がたまった感覚は失われていないのだが

自ら尿を出すことが出来ない。

“尿を出せ!”と司令を出す部分の脳が

壊れてしまったから。

 

母の激痛は続いていた。

父がトイレに行く前

イスに腰掛けていた時

母がトイレに行き

吐いていたが

食べていないので

何も出なかったそうだ。

 

しばらく横になっていた母。

身体が楽になってきたらしい。

父と二人だと

こうやって休む時間も

ほとんど取れていないだろうからね。

 

この数日

父の生活リズムが昼夜逆転してしまっているそうだ。

母もつきあわされてしまっているらしく

疲れているのだろう。

父が意識失った事件もあったばかりだし。

 

夜11時

パパから電話。

家に帰ってきたので

カーシェアリングで車を借りて

迎えに来てくれるという。

 

夜11時45分

借りようとした車のライトがつかないので

カーシェアリング会社に電話をして

バタバタしていたそうだ。

別の車を手配してもらったので

これから出る、という。

はい、はい。

待っております。

 

昼夜逆転しているらしい父だが

私と息子が突然実家に押しかけ

子供がチョロチョロと

部屋の中を歩き回ったり

私とおしゃべりしたり

トイレにいくために歩いたので

疲れたのでしょう。

ウトウトし始めた。

 

にしても

パパ来ないなぁ~。

 

夜中12時45分

パパから電話。

実家マンションに着いたという。

 

父は寝てしまっていた。

 

母はまだ起きていたが

布団の中に入り

寝る体制だけは整えることが出来た。

今は

胃も痛いらしい。

 

この日はこれで帰った。

家についたら

夜中1時40分。

 

車の中で寝てしまうかな?

と思っていた息子は

全然寝る気配なし。

ところが

家の中に入ると

突然ものすごい勢いで眠たくなった。

 

急いでシャワーをさせたけど

息子が寝たのは2時30分頃になってしまった。

 

大人が寝れた時間は・・・

ご想像におまかせします。

 

翌日は

まだ

火曜日だ!(^o^;)

 

【補足】

翌朝、母の激痛はなくなっていたそうです。

通っている接骨院でこの話をすると

「ココでしょ!?」と痛みがあった箇所を

すぐ見つけたそうです。

原因は、何だったのでしょうね~???

 

 




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