父が入院している病院の担当医から呼び出しを受けたので
行ってきました。（2020年3月13日）
担当の先生から
まずは父の状態の説明がありました。
誤嚥性肺炎で入院した父でしたが
炎症はすっかり治っているとのことで
データも見せてもらいました。
ただ
飲み込みができなくなってしまいました。
今回の誤嚥性肺炎の後遺症のようなものだそうですが
実は父は以前から
時々飲み込みができない時がありました。
多くは寝起きなどのとても眠たい時な印象だったので
認知症の症状が強く出ている時になりやすいのだろう
と思っていました。
飲み込み（嚥下）ができなくなった今
父は鼻から管を通した状態で栄養を摂取しています。
母が胃ろうのことを相談すると
担当医からは
「胃ろうにする必要はない。」
という見解でした。
理由は
入院当時は栄養状態も決して良い状態ではなかったが
今は栄養状態も良い。
現状の鼻から管を通すやり方で
栄養が行き届いている。
胃ろうよりも今のやり方の方が
父の体への負担も少ない。
今回
担当医が一番言いたかったことは
上記のように父が充分回復したという事と
早く退院してほしい、という事。
今は救急病棟にいるので
本来ならばとっくに退院している状態なのです。
しかし
在宅介護できなくなった父を
自宅には戻せません。
次の施設は探している最中。
病院側も追い出すわけにいきません。
でも救急患者は毎日次次と来るのです。
本当に急を要する患者さんのためにも
父は今すぐにでも退院して
救急病棟のベッドを開けてあげなければなりません。
担当医も上の先生からいろいろ言われて困っているのです。
うーん。
わかってるんだけど
新型コロナウイルスで
見学＆面談も断られてる現状。
うーん。困ったなー。
担当医もその辺は理解してくれていました。
でも
炎症も栄養状態も良い父を
いつまでも入院させておく理由が
全くなくなってしまい
病院側からの意向を直接伝えておく必要があったのでしょう。
80代半ばの父。
グイグイと苦しいリハビリしても
寿命が少し伸びるだけ。
それだったら
本人が心地よいと感じている状態のままで
自然に最期を迎えられるようにしてあげたほうがよいと思う。
担当医からそんな趣旨の話を頂きました。
母が “父を在宅介護できないか？”
と相談しました。
担当医ははっきり言いました。
「無理です！」
父は寝たきりになってしまったようで
高齢の母が父の体の向きを変えたり、
状態を起こしたりすることはできない。
誰かが同居して
何人もの人が
自分の生活を犠牲にして
父のためにお世話をしてくれるのであれば可能かも知れないが
みんなそれぞれ自分の生活があるのだから
父のためにみんなが自身の生活を犠牲にすることはできない。
という主旨をはっきりと言いました。
あれから5日経ちました。
現状は。。。
面談待ちのA病院は
取り急ぎ3月15日までだった
新型コロナウイルスによる面談中止期間が
もう1週間継続となり
3月30日に再度（面談再開を）検討するという事になりました。
今入院している病院は
療養型病院が見つかるまでの間
一時的に父を預かってくれる
別の病院を手配してくれています。
ひとつ思い出したことを書き残しておきます。
担当医からいろいろお話を伺っている時
先生が父の事を
「とても穏やかな方なので、、、」と言ってくれました。
ちょっとビックリしました。
なぜなら脳梗塞やその他で何度も入院歴のある父ですが
いつも
特に夜になると
「おかあちゃーーーん！」と大声で呼ぶのです。
母は当然自宅に帰ってしまっているので
病院にはいません。
でも母を呼び
同室の方に迷惑をかけてしまうのです。
今回はそんなことがなさそうでした。
でも
それもそのはずです。
父は話せなくなっていたのです。
この日病院に行って
1ヶ月ぶりくらいに父と会いました。
父は話せなくなっていたのです。
微かに声を発することはできるようですが
会話は成立できなさそうです。
飲み込みができない、ということは
のどをうまく動かせないのだから
話せなくなることと繋がっているのかもしれないですね。