2007年6月29日

流産の苦悩と幸せな出産メール

   

流産の手術(ソウハ手術)から2週間が過ぎ
心の傷はまだ癒えてはいないが
どうすれば気分転換が図れるか
と、少し前向きに考えられるようになってきた。
そんな今日のことだった。
ある知人からメールが来た。
赤ちゃんが産まれたそうだ。
この人がこの時期に出産する事は知っていた。
だから、
誰か他のメンバーから、
お祝いに関してのメールがくる事は覚悟していた。
しかし、
本人から直接出産報告メールが来るとは思っていなかった。
想定外だった。
心身ともに、
まだ流産の傷が癒えていない私には
強烈に辛いメールだった。
堪えきれなくなって、
またしても涙した。
堪えきれなくなって、
主人にメールした。
主人からすぐ電話が来た。
私は、会話の途中で言葉が詰まった。
涙で声が出なかった。
主人は、こちらの状況を説明すればわかってくれると言った。
しかし、そうだろうか?
その人の周りで、赤ちゃんが出来ずに悩んでいる人がいなければ
この辛い気持ちはわからない。
その人の周りで、流産して苦しんでいる人がいなければ
この辛い気持ちはわからない。
私自身、この辛い気持ちは経験して初めて知ったのだ。
メールで簡単に伝えられるものではない。
もしこちらの今の状況をメールで切実に話したところで、
向こうが読み間違えれば、
同情して欲しいという気持ちだけの、
幼稚なメールになってしまう。
だからと言って、
電話でこの状況を話せば、
私はきっと途中で声を詰まらせるだろう。
近いうちに、
誰か他のメンバーから
「みんなでお祝いを持っていこう!」
と連絡が来るだろう。
赤ちゃんに会いに行かなければならないだろう。
そしてその時私は
「おめでとう!」と
笑顔で祝福しなければならない。




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6 Responses to 流産の苦悩と幸せな出産メール


  1. 2007年6月29日 10:34 PM

    子供が欲しかったとき、友達の出産報告は正直言って辛いものがありました。
    そういう自分が嫌だなあと思うこともありました。でも、仲の良かった友達が二人目を妊娠したとき私に気を使って内緒にして、出産間際に他の友達から聞いた時のほうが、もっと辛かった。
    なんだかそんな昔の忘れてしまっていたことを思い出しました。
    亡くなる命と生まれる命。
    もしかしたら、立場が逆になっていたかもしれません。
    辛い気持ちは、体験した人でしかわからないと思うけど、わかってもらう必要もないし、会いにいきたくなければ、無理に会いに行く必要もないのだと思います。
    firstさんには可能性があるということを、忘れてはダメですよ(*^_^*)

  2. first

    2007年6月29日 11:37 PM

    ***PANARIさん***
    >辛い気持ちは、体験した人でしかわからないと思うけど、わかってもらう必要もない
    この言葉が心に響きました。
    “辛い気持ちは体験した人でしかわからない。
    だから、わかってくれない。
    この辛さを理解してくれない。”
    私はそう思っていました。
    だから、もがいていました。
    わかってもらう必要なんてないんですよね。
    そう思ったら、何だか肩の荷が下りた気がしました。
    ありがとうございます。
    >会いにいきたくなければ、無理に会いに行く必要もないのだと思います。
    無理にでも行かないと、自分に負ける気がしていたんです。
    どうしてかはわかりませんが、そんな気がしていたんです。
    でも、無理に行かなくても良いんですよね。
    行くのはいつになるかまだわかりませんが、その時の
    私の心理状況によっては行くのをやめようと考え直しました。
    >firstさんには可能性があるということを、忘れてはダメですよ(*^_^*)
    いつも本当にありがとうございます。
    頭で理解している事と、感情のバランスがとれなくて
    もがいている最中です。

  3. urchin

    2007年6月30日 6:53 AM

    「負けて勝て」と言いますよ^^
    何を「勝ち」「負け」って言うかはその人次第。
    無理と頑張りは別物ですもん。
    気分が乗らない時には無理はつらいですよね。
    大丈夫大丈夫。
    お友達がイマイチ判らなくたって、
    ちゃんと判ってるひとたちはfirstさんの周りにはいっぱいいますよ^^

  4. 黒猫アキ

    2007年6月30日 1:24 PM

    こんにちは☆
    赤ちゃんの事、どうコメントしてよいのか分からず
    にいました…。
    きっとどんな励ましのコメントを書いたとしても辛い気持ちは変わらないのだろうと思うと…。
    うまく表現できなくてごめんなさい。
    妊娠、出産報告というものは不妊症の私たちのとって辛いものがありますよね。
    本当は心から『おめでとう!』っと言いたいのに、心の奥底では醜い感情が芽生えてしまう…。
    そんな醜い自分がイヤでたまらなかった。
    私も親友から妊娠報告をもらった時、そうでした。
    firstさんと同じように旦那さんに泣きながらその状況を話しました(笑)
    私の場合、不妊の事などをその親友に打ち明けました。
    一緒になって泣いてくれました…。
    今でも親身になって相談にのってくれる大切な友人です。
    でも、辛い思いを経験した人えなければこの気持ちは本当に理解は出来ないと思います…。
    私も今でこそ理解できるようになりましたが、それまでは『赤ちゃんは簡単にできる』と思っていましたから。
    無理に理解してもらうよりも心身共にまだ癒えきれていない自分を大切にしてあげてください。
    いつの日かきっとやって来てくれるはずの赤ちゃんのために…。

  5. first

    2007年6月30日 11:23 PM

    ***urchinさん***
    「一難去ってまた一難」って
    こういう事いうんでしょうかねぇ~。(´Д`|||) ドヨーン
    >お友達がイマイチ判らなくたって、
    >ちゃんと判ってるひとたちはfirstさんの周りにはいっぱいいますよ^^
    ありがとう♪
    urchinさんはじめ、ブログの皆様には
    お世話になります。m(_ _)m

  6. first

    2007年6月30日 11:52 PM

    ***黒猫アキさん***
    黒猫アキさんも、お友達から妊娠報告をもらった時
    今回の私のように泣いてご主人にお話されたんですね。
    きっと私たちだけでなく同じ悩みを持っている方は皆さん、
    知人・友人の妊娠報告に同じように辛い感情を持ったのでしょうね。。。
    >無理に理解してもらうよりも心身共にまだ癒えきれていない自分を大切にしてあげてください。
    >いつの日かきっとやって来てくれるはずの赤ちゃんのために…。
    ありがとうございます♪
    そうですね。無理に理解してもらう必要ないですもんね。
    “私は私のペースで!!”
    と頭では理解しているのですけどね。。。
    感情も早くこの気持ちに追いついてくれたらいいのに・・・

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