2020年10月5日

狂った私

   

都民の日でもある101日。(2020101日木曜)

その日はパパがいつもより1時間早く仕事に出かけた。

パパを見送るため

まだ寝ている息子(小6)に声をかけたが

起きない!

まっ、仕方ない!

1人で送った。

息子のところ(お布団)に戻ると

ついうっかり

気がつくと

二度寝してしまった私。

 

若干寝過ごした。

 

ヤバイ!

息子を叩き起こす。

急げばまだギリギリ間に合うぞ!

息子、、、

返事はすれど

起きず。。。

いつも超ギリギリで支度する息子なので

間に合うのかな?

 

5分経過。

 

「ねぇ、●●分だよ。間に合うの?」

息子

「なんで、こんな時間なの?」

「なんで、もっと早く起こしてくれなかったの?」

とはいうものの

動き出す気配がない。

 

のそのそ動き出した。

 

ゆっくり朝ゴパン。

 

若干遅刻気味だが

許せる範囲内の時間帯で

出かける準備完了。

ランドセルを背負うと

テレビで息子が超興味ありそうな

ロボットがどうとかいうのが始まった。

ランドセル背負ったまま

見入っている息子。

 

これじゃ〜学校遅刻しちゃうけど

好きなことを極めるってのは

こういう事の繰り返しなのかもしれないし。

テレビはすぐ終わるから様子を見よう。

テレビでロボットのことが終わると

玄関に行き靴を履いた。

若干遅刻だが

ま〜許容範囲。

大丈夫だろう。

 

とおもいきや

息子。。。

動かない。

 

「もっと早く学校行こうと思っていたのに。」

と言い出した。

私「ママが若干寝過ごしちゃったのも悪いけど、急げば間に合う時間だったでしょ?」

息子「学校でいろいろ言われてしまう。」

 

いやいやいや

出かける直前にテレビ見てたのは君、本人だよ。

私「あの先生(担任)なら、そんな言わないでしょ?」

息子「大人の前と子供の前ではいうことが違う。」

私「いつも●●(息子の名前)より遅くくる子もいるんでしょ?!今だったらその子と同じくらいの時間につけるんじゃないの?」

そんな感じで息子と押し問答しているうちに

どんどん時間は過ぎていく。

最近も朝ちょっとグズグズしたことはあったが

なんとか連れて行かなくてもいい時間に

学校に行ってくれた。

しかしこの日は

その時間も刻一刻と過ぎて行く。

遅くなればなるほど

親が学校に連れて行かなくてはならなくなる。

また連れてくのか?

もう連れて行くのは懲り懲りなんだよ。

頼むから、1人で行ってくれ!

 

小学校6年間で登校拒否にならなかったのは

1年の時と5年の時だけ。

今年は(6年)は去年と同じ先生で

良い先生なのになんでこんなことになるの?

「ママ、連れて行かないからね。」

「なんで?ルールだから連れて行かなきゃならないんだよ。子供だけではいけないんだよ。」

「そんなことグダグダ言ってるうちに、とっとと学校いっちゃえば良いじゃん!」

 

そうこうしているうちに

本格的に

連れて行かなくてはならない時間帯に突入。

 

私は突然泣き出した。

全身が震え出した。

顎がガクガクし始めた。

普通の呼吸ができなくなった。

一回吸って二回出す。

一回吸って二回出す。

過呼吸ってやつなのだろうか?

こんな状態じゃ声出せないよね?私。

話せるのかな?私。

お腹の底から

あははは、、、と

まるで笑い声のような声が溢れ出てきた。

まるで

ちょっとした

怪奇映画のワンシーン。

過呼吸のように

ゼーゼーハーハーしながら

狂ったように

アハハハーーー

と笑ってる。

まさに

頭がイカれちゃったおばちゃん。

狂ったおばさん。

 

息子が

「ママ?」

と声をかけた。

 

「ルールだからね、、、

送って、、、

いかなきゃ、、、

いけないんだよ、、、

ルール、、、

だからね、、、」

狂ったおばさんが

狂ったように

絞り出すような

震える声で

叫んだ。

 

息子が

「怖い!」

といった。

 

「パパに言ってくる。」と

靴を脱ぎ

一瞬家の中に入り

自分のスマホを握りしめて

何処かへ去って行った。

 

息子が去って

家にたった1人

私はこのままどうなってしまうのか?

 

過呼吸のような

一回吸って二回吐き出す呼吸は続いていた。

 

しばらくして

私のスマホがなった。

パパからだった。

私、会話できるのか?

一応電話に出てみた。

絞り出すように話した。

「わた、、、し、、、が、、、寝過ごし、、、て、、、、」

経緯を話そうとしている。

「がっ、、、こう、、、、、行か、、ない、、、から、、、」

話しているうちに

ちょっとずつ長く単語が言えるようになってきた。

 

パパが息子に交番に行って助けを求めるよう指示したそうだ。

学校には

ママが体調悪いので

子供だけで行くことを了解してもらうよう

パパが電話してくれると。

 

少し落ち着いてきた。(と思う)

 

息子から電話がきた。

パパと電話を切って息子のスマホに出た。

警察からだった。

「(息子が)お母さんが苦しそうにしていると話しているんですが、大丈夫ですか?」と。

「はい。、、大丈夫、、です。」

パパと話していたので

私も少し話しやすくなっていた。

「もし辛かったら、遠慮せず救急車を呼んでくださいね。」

警察官とはすぐに電話を切った。

 

息子は交番から直接学校に行った。

パパが学校に電話したときに

電話に出た人が校長先生に繋ぎ

校長先生に直接了解を取ることができたそうだ。

誰か息子を迎えに行かせると言っていたそうなので

誰と会ったのだろう??

多くの先生は授業中だし。

 

息子が学校から帰ってきた。

息子に学校行く途中で誰か先生と会ったか聞くと

校長先生が自ら息子を迎えに出てきてくれて

息子の通学路を歩いてきてくれたそうだ。

相変わらず現場主義の良い校長先生だなー!

 

息子はこの日の夜。

学校で楽しかった事を

終始笑顔で話してくれた。

 

そうなんだ。

どんなに朝学校行くのを嫌がっても

行ってしまうと

楽しく過ごして帰ってくる。

 

そうだなんだ。

どんなに朝学校行くのを嫌がっても

行ってしまえば

楽しい時間も待っている。

(楽しいことばかりじゃないけどね。)




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