2006年10月31日

車椅子トラブル一部始終

   

電車に乗っていた時のこと。
車椅子に乗ったおばあさんを、ヘルパーさんと思われる女性が車椅子を押して入ってきた。
私は座席に座っていて、おしゃべりに夢中になっていた。
何駅か過ぎた頃、私の隣に座っていた男性が急にムクリと立ち上がった。
私はビックリすると同時に、彼の視線の先にこんな光景が繰り広げられていることに気がついた。
先ほどの車椅子のおばあさんが電車から降りようとしていた。
ヘルパーさんが後ろから普通に車椅子を押して電車を降りようとしたため、電車とホームの隙間に車椅子の前輪が引っかかり右往左往している。
私が見たときはもう既に、この車椅子のトラブルを助けようと4~5人の乗客が四苦八苦している。
電車とホームの隙間に引っかかった車椅子の前輪を持ち上げようとしている人。
車椅子のおばあさんを、とりあえず車いすから降ろしたほうがいいだろうという判断し、自分の肩をおばあさんに貸している人。
中には、スラーッと背が高くてまるでモデルのような綺麗な外国人女性もいた。
助けようとする人が増えてきて、車椅子の近くで見守っているしかない人も複数いた。
ヘルパーさんの声が聞こえてきた。
「いつもは(大きいタイヤから外に出るように)車椅子を後ろ向きにして出てるんですけど、、、、」
車椅子のおばあさんが無事にホームに出て車椅子に再び座る事ができると、先ほどの外国人女性が車椅子の足掛けまで直してあげていた。
こうして、助けにあたった人々は皆安心してそれぞれの道へ帰っていった。
電車の中の席を譲る件では様々な議論が交わされているが、今回の件に関しては議論の余地はなさそうだ。
国境を越えて、
やさしくたくましい人々はたくさんいる!!!

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3 Responses to 車椅子トラブル一部始終


  1. 2006年11月1日 7:46 PM

    こんばんは。
    数年前のこと。JR東日本の研究中の車両に試乗させてもらったことがあります。
    実験的に、乗りやすい電車にするための工夫が色々あって、興味深いものでした。
    そのなかに車椅子で容易に乗降できるように考えられたものがありました。車両の出入口から床がホーム側に伸びて、スロープ状につなぐ仕掛。(説明が下手ですみません)
    研究所の方が言うには、「作動時間短縮」が課題。(あと、経費)
    自動で動くのですが、たしかに時間がかかってました。
    今も普段この仕掛を見かけないのは、まだ、研究中なのかもしれません。
    人も優しく、街も優しい環境になっていくと良いですね。

  2. first

    2006年11月1日 9:02 PM

    ★MOTOさん☆
    コメント、ありがとうございます。
    >車両の出入口から床がホーム側に伸びて、スロープ状につなぐ仕掛。
    実用化されたら便利そうですね。(^^)
    いい物を作るにはお金かかるから、経費との
    折り合いがあわないのかもしれませんね。。。

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    私は、京都府の過疎村に一人で住んでいた93才の母を、千葉県の私の家に引き取るため、一週間ほど帰郷して帰ってきたばかりです。これまで、時々、JR京都駅や東京駅で駅員さんが車イスを押しているのを、何気なく見てましたが、今回は昨夏畑でこけてから急に足が弱くなった母を千葉県の私の家に連れて帰るのに、駅員さんに大変お世話になりました。中古の車椅子を京都府の過疎村で一万円で買い、それに母を乗せて連れて帰りました。この頃、大きな駅は便利になっており、エレベーターでプラットホームまで上がれま…

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