2006年2月15日

少年A

   

ある平日の夕方。
自転車の前籠に荷物を入れたままコンビニへ行った。
コンビニ前の自転車置き場に、他の自転車と並行して止めた。
そして、自転車の前籠に荷物を入れたまま店内へ入っていった。
店内を物色中・・・
ガッチャーーーーーンッ!!!!
自転車置き場のほうから音がした。
嫌な予感がした私は急いでコンビニを出た。
予感的中!!!!!
そこにあった自転車がほぼ全部倒れている。
小学生か中学生くらいの男の子が数人いた。
その中の一人が間違って自転車を倒してしまい、そのまま自転車が将棋倒しになったようだ。
倒れた私の自転車からは、荷物が散乱・・・・。
「信じらんないっ!!!」
私は大きな独り言をいい、荷物を拾い集めた。
倒れた自転車はその男の子達がちゃんとたててくれたようだ。
私は荷物を拾い集め、自転車に戻した。
男の子たちがその場を去ろうとしたそのときだった。
一人の少年が言った。
少年A:「誤れよっ!」
少年B:「・・・・・すみません。」
この少年の何気ないやり取りが、それまでの私の怒りにも似たイライラした感情を一掃させた・・・。
(私もいつか親になったら、この少年Aのような子に育てられるよう、きちんと躾のできる親になりたいな・・・。)
ふと、そんなことをおもった・・・。




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