告別式(一日葬)

2025年12月24日(水)

母の告別式が執り行われました。一日葬なので、今日一日で通夜・告別式・初七日を済ませます。偶然ですが、今日24日は初七日です。

葬儀が始まり、少しすると母の友人が来てくれました。母が施設に入所していたことやこの友人も体調があまり良くなかったため、ここ1~2年ずっと会うことができなかった大切な友人です。すっかり腰が曲がり弱弱しくなっていました。今日は雨で天気が悪かったので来られないかと思っていましたが、最後のお別れに来てくれました。

花入れの儀の時に「おばあちゃん、良かったね。〇〇さん、来てくれたよ。」と何度も何度も母に伝えました。もちろん、この方にも棺にお花を入れてもらいました。

葬儀場のスタッフの方に、「(母は)人の悪口を一切言わなくて、本当に良いお友達だったの。」と何度も何度も母について語ってくださっていました。母も同じ思いです。独居生活をしていた時、この友人が時々おしゃべりをしに来てくれました。母の楽しみのひとつでした。

棺の中に母が好きだったスティックコーヒーを入れていた時でした。スタッフさんが突然ひとつ取り出して、紙コップにコーヒーを作ってきてくれました。それを母の口にそっと飲ませてくれました。私も飲ませてあげました。亡くなる数日前から嚥下機能を失ってしまい、水さえ飲めなかった母。「おばあちゃん、大好きなコーヒー、やっと飲めたね。」

この葬儀場のスタッフの皆様の心遣いには本当に感謝しかありません。

火葬場には、兄家族と我が家だけで行きました。母の棺が火葬炉に入っていく瞬間は本当に辛かったです。火葬が終わると人体の形をある程度残した状態で出てきました。スタッフが骨の説明をしてくれました。骨を見ただけで、母は食事がきちんと取れていたこと、少し背骨が曲がっていたことなどがわかってしまうのですね。母の下の歯が一本歯ぐきから焼け落ちずにニョキっと残っていたのが印象的でした。頭蓋骨はたくさんのお花の色がついてしまい、部分的に緑になっていました。お花が大好きだった母。たくさんのお花に囲まれて、良かったね。

母は遺骨になってしまった母と一緒に兄家族と我が家全員は一旦実家に戻りました。母の遺骨は今後、都外に住む兄家族が引き受けることになります。父と結婚してからずっと都内のこの地で60年以上を過ごしてきた母。この地を離れるって、どんな気分なんだろう? 

おばあちゃん、天国からおじいちゃんと二人で兄家族と我が家を見守っていてね!

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