「(出産のとき)ずいぶん頑張ったんだね~!!!!」
診察をしている先生の第一声でした。
私は産後の自分の体調の悪さから
信頼する産婦人科医を訪れていました。
そしてそこで
膀胱瘤(ぼうこうりゅう)
であると診断されました。
膀胱瘤とは
膣から膀胱が飛び出してしまう病気です。
そして
産後2年が経とうとしているのに
未だ完治の見込みはたっていません。
先生には
「落ちるのは一瞬だけど、治るには長い長い年月がかかります。」
とだけ言われています。
——
事の始まりは
約2年前
息子を出産後、
産院でのことです。
常に便秘の私は
産後ももちろん便秘しておりました。
しかしその産院では
便秘は母乳に影響があるとのことで
(今通院してる産婦人科医と助産師によれば
便秘と母乳は全く関係ないそうです。)
と便秘は解消するように
厳しく言われていましたが
薬を飲んでも解消されない私。
「▲日までに便秘が解消されなければ浣腸します」
ついには期限を設けられる始末。
(先述の医師・助産師によれば、産後の便秘は普通の事だそうです。)
便秘常習犯の経験上、浣腸はとにかくイヤな私。
とにかく便秘を解消するために
薬の量を増やすだけでなく
ちょっと力みました。
(先述の医師・助産師によれば
産後は絶対に力んではいけないそうです。)
見事、便秘は解消されました!
しかしその後、
膣から何かが出ていることに気がついたのです。
産院の助産師さんに診てもらうと
「子宮脱」とのこと。
とりあえず、子宮(とおもわれるもの)を中に押し込んでもらいました。
退院診察のとき、
子宮脱になった事を先生に話しましたが
「特に問題ない」とのこと。
一ヶ月検診のときも先生に話しましたが
「子宮下垂気味ではあるが問題ないとのこと」
でもでもでも
この違和感は絶対何かある。
そうなんです。
膣から何か落ちてきそうな
何とも言えない違和感があるのです。
加えて、
トイレのあと残尿感もある。
一ヶ月検診から約2週間後。
私は信頼している産婦人科医のところへ飛んで行きました。
そして、診察してもらった際の第一声が
文頭の一言でした。
そして私の病名は「子宮脱」ではなく
「膀胱瘤(ぼうこうりゅう)」であることが判明しました。
膣から出ていたのは「膀胱」だったのです。
初産で大きな赤ちゃんを産むと
「膀胱瘤(ぼうこうりゅう)」になることもあるらしいです。
息子は3572グラムでした。
出産記録を読んでくださった方はご存知かとおもいますが
出産の時は力んでも力んでも力んでも力んでも
赤ちゃんは生まれませんでした。
加えて、赤ちゃんの頭が出たあと
肩がでないから
もう一度力まなければなりませんでした。
出産での力みすぎは
膀胱瘤になる要因として十分です。
その上、便秘により力んでしまったことで
容態を更に悪化させ
膀胱は完全に落ちてしまい、
最悪の状態になってしまったようです。
重たいものは持たないように注意されました。
(とはいえ、赤ちゃんを抱っこしないわけにはいかないし…。)
とにかく腹圧をかけないようにと注意されました。
立つときは腹圧をかけないように
手をつくなどしたほうが良いとアドバイスされました。
しゃがんだままから立ち上がると腹圧がかかるので
椅子の生活が望ましいとアドバイスされました。
和式のトイレも駄目だと言われました。
絶対便秘はしないように便秘薬を処方してくれました。
私は出産後すぐだったので
漢方薬と運動療法でなおるかもしれないということでした。
先生の病院で骨盤底筋を鍛える体操のプログラムがあり
それに参加することになりました。
落ちるのは一瞬だけど
治るには長い長い年月がかかります。
産後約2年になりますが
今なお治療中です。
いつになったら完全に治るのか
全くわかりません。
発覚当初、2週間に一度のペースだった診察も
回復傾向にあると言うことで
今では2ヶ月に一度のペースになりました。
息子を高く持ち上げることもできるようになりました。
早歩きもできるようになりました。
でもある日先生に念を押されました。
「(無理をして)もしまた膀胱が落ちてしまったら、
今度はもう取り返しがつかないですよ」
膀胱瘤であることが
日常生活において
どれだけ支障があるか
また
息子を育てる上で
どれだけ支障があるか
次回お話したいと思います。
【追記】
私は40歳という高齢で出産をしました。
しかしながら膀胱瘤は高齢出産とは何の関係もありません。
20代で出産する若いママ達も膀胱瘤になりうる可能性は十分あるのです。
私の信頼する産婦人科医が、そう言っておりました。
2010年3月26日
出産による膀胱瘤(ぼうこうりゅう)
次の記事へ進む「膀胱瘤患者の子育て »」
前の記事へ戻る「« 1歳11ヶ月になりました。」