事態は2025年9月24日(水)夕刻にかかってきた一本の電話からでした。
母の施設のナースからでした。
この日の昼過ぎに、スタッフが母の体が熱いことに気づき熱を測ると38.0度だった、と。
原因はわからないけれど、前傾姿勢になってしまっていて姿勢を保てなくなってしまっている、と。
本人は食欲もあるし話しかけると返事をしてくれるとう事で、そこは安心材料ではありました。
翌日に訪問歯科の予定が入っていたので、ナースと相談してキャンセルしました。
翌日25日(木)
施設の担当医から電話があり、検査結果を伝えてくれました。
・熱は37度台を上がったり下がったり。
・CTの結果、胸には異常がないため、肺炎の心配はない。
・三日前(22日)と昨日(24日)に血便あり。
・下行結腸(かこうけっちょう)と横行結腸(おうこうけっちょう)の辺りにガスがたくさんたまっている。
腸の検査をしたら良いのかもしれないが、本格的な腸の検査は水を2リットル飲んだり等の大掛かりな検査になってしまうため、母の年齢(92歳)を考えると本当に必要な検査なのかどうか?
90代の体に負担をかけるだけかもしれない。
ただこのままでは容体が急変してしまう可能性もある。
どうするか家族で話し合ってほしい、との事でした。
必要があれば、病院を探してくれるということでした。
私は兄と連絡を取り、専門医(消化器系)に診てもらって所見を示してもらうことにしました。
27日(土)に行く予定にしました。
27日(土)当日
朝出かける直前に施設から電話がありました。
母が今朝から全く食事をとれず、声をかけても反応がわずかしかない、と。
全く意識がないわけではなく少々の反応はあるが、急変するかもしれない、と。
昨夜は食事も10割食べ、変わった様子もなかったという。
今はベッドで横になっているが、至急来てほしい、と。
今日私が行くことが分かっていたのに電話をかけてきたナース。
ナースの緊張が伺える事態です。
「ちょうど今家を出るところだったので、すぐ行きます!」とだけ伝えて電話を切りました。
数日前の電話で担当医が言っていた❝容体が急変するかもしれない❞の言葉が脳裏をよぎりました。
【つづく】